感情のグラデーションとは?
10/12に開催されたDesignship 2024にて「感情を喚起するブランディングデザイン」というテーマで登壇させていただきました。
登壇者はタイミーの太田さん、モリサワの貫さん、そしてモデレーターがMIMIGURIの田島さんでした。今回はテーマ1の「感情のグラデーション」を掘り下げたいと思います。
当日は話だけだった部分も簡単にですが資料にまとめてみました。

実際の登壇の様子
恋愛とブランディングは似ている
ブランディングを行う上で大事なのはファンを獲得することです。ブランディング=ブランドのファンを作る行為といっても過言ではないです。特にB to Cにおいてファンの確保が重要になってきます。ファンになってもらう為には、ブランドを好きになってもらう、大好きになってもらう必要があります。
ただ、今まで前職を含めて色んなブランディングをやってきましたが、
正直、大きい好きを得るのはなかなか難しい。ブランディングの施策を考える際に、いきなり大きい好きを狙ってしまい、箸にも棒にもかからないパターン。
大きい好きを得ようとするより、小さい好きをたくさん獲得する方が、実は近道だったりするのかなと思います。
恋愛とブランディングは似ています。
それは恋愛と一緒で、一目惚れというのは、なかなかハードルが高い。
初日から付き合うとは、なかなかならないんじゃないでしょうか?
実際に誰かと付き合う場合も、小さい好きを沢山積み重ねていって、最終的に大好きになり、好きな方と付き合うということはよくあるんじゃないでしょうか?少なくとも一目惚れよりは可能性は高いなと思っています。
ブランディングを行う際も一緒で、いきなり大好きを狙うのではなく、「ちょっといい」「ちょっと好き」を積み重ねていく方が、ジャブを打ち続けていく方が、ブランディングとしては設計をしやすいように思えます。大きい好きを狙って、的を外してしまうよりは、リクスも少ないですしね。
ブランドに愛嬌を持たせる
次に登壇時にお話をさせて頂いたのが、
完璧よりは、ちょっと穴がある、隙がある方がいいという話をさせて頂きました。
もちろんこれはブランドにもよりますが、事例として弊社が手掛けるペットテック事業の「miruto」を上げさせてもらいました。
「miruto」のECサイトでは、猫の写真や、猫のイラストをポイント、ポイントで設置しています。訪れた方に「ちょっと可愛い」というタッチポイント、感情を動かすタッチポイントを複数、設置してます。


感情を動かすタッチポイントを複数、設置
例えば、ページTOPに戻るボタンをクリックすると、猫が登場して、ねこじゃらしにぶら下がります。成功するケースもあれば、失敗するケースもあります。
完璧じゃないというのをあえて、入れてます。
このブランドにおいては、完璧を求めるよりも、少し穴がある。あえて隙を作る。恋愛でも同じことが言える気がしますが、完璧すぎる人よりは少し穴がある方がとっつきやすい。
穴というより、愛嬌と解釈したがいいかもしれません。その方が愛されるブランドになるんじゃないかと思い、わざと失敗のケースを入れてます。ブランドにも愛嬌を持たせることがファンを作る為にもつながるんじゃないでしょうか?

カフェ衣装で登壇しました
以上が私がお話をさせて頂いた内容です。
感情のグラデーションというテーマでお話をさせて頂きました。タイミーの太田さん、モリサワの貫さん、モデレーターのMIMIGURIの田島さんとも話を色々とさせて頂き、非常に勉強になりました。個人的にタイミーの太田さんのnoteは今回の登壇前から読んでいたので、話ができて個人的に非常に面白かったです。色んな視点があるんだなと感心しました。