後ろにまわしがちの自社ブランディング

10/12に開催されたDesignship 2024にて「感情を喚起するブランディングデザイン」というテーマで登壇させていただきました。自分が登壇して実際に話した内容と、当日は話のだみだった部分も簡単にですが資料にまとめて、もう少し詳しく記載をしています。

登壇者はタイミーの太田さん、モリサワの貫さん、そしてモデレーターがMIMIGURIの田島さんでした。今回はテーマ2の「言葉にして捉える」を掘り下げたいと思います。テーマ1に関してはこちらの記事をどうぞ。

実際の登壇の様子

後半は「言葉にして捉える」、デザインの言語化についてお話をさせて頂きました。私たちの部署は主にビジュアルをベースとしたブランディングを行っている部署です。事例としてレアゾン・ホールディグスの言語化を上げさせて頂きました。自社のブランディングは割と後ろに回しがちなイメージがありますが、レアゾン・ホールディングスもそうでした。事業の方を推進して、自社のブランディングはあまり統一されておらず、全体のクリエイティブもバラバラしていました。また、デザインを作る人間もバラバラでした。

ただ、これはうちだけの問題ではなく、他社さんもその傾向はある気がします。自分が前職で色んな企業のブランディングを行ってきましたが、同じような話はよくありました。

私は、自社ブランディング社内、社外を含めて非常に重要だと思っています。自分たちの意識を再認識するためにも大切だと思っています。

Before:バラバラのデザイン

 

ベンチャーマインドが強い会社だと再認識

まず、私たちが取り組んだのはワークショップです。色んな部署から人を集めて、ワークショップを行い、言語化のプロセスを取りました。役員の方から現場メンバーなど巻き込んでワークショップを行い、情緒的価値、機能的価値、色んな角度から社内の感情を見える化、言語化に取り組みました。

色んな角度から言語化を行いました

キーワードをビジュアライズ

言語化を行う上で、日本カラーデザイン研究所の言語イメージスケールをベースにマッピングを行っていきました。多かったキーワードが「スピーディー」「エネルギッシュ」「ダイナミック」「革新的」「合理的」でした。力強い言葉が上位に来るのが、レアゾン・ホールディングスの特徴です。

 

女性と男性では若干、視点が違う結果に

また、女性と男性では若干違ったキーワードがマッピングされています。女性の目線では「爽やか」「はつらつ」「開放的」といったキーワードが選ばれました。他社ブランドでもそうですが、男性と女性では言葉やビジュアルでも選定に差が出るケースが多い気がしています。

会社のいたるところで「やりきる」的な言葉がよく聞かれますが、ワークショップを行うことで、改めて私たちはベンチャーマインドが強い会社だと再認識しました。

  
   

感情を言葉に置き換え、ビジュアライズ化

言葉を抽出した後に、レアゾン・ホールディングスのビジュアルを決めていきました。力強さ、スピード感、また情熱を感じられるようなビジュアルに仕立てていきました。

ワークショップでは、ダイナミックやエネルギッシュなどの言葉が出てきていましたが、
以前のアウトプットには結果として出ておらず、その辺りをプラスの要素としてビジュアルにたしていきました。カラーであったり、人を入れていくことで、ダイナミックやエネルギー感を出していきました。
当時、私が話した内容は「情報を載せる、説明するのではなく、今後は人が語るデザイン」と話をしました。また、同じ部署がデザインを行うことでレアゾン・ホールディングスとしてのトンマナ固まっていったかと思います。

After:現在のクリエイティブ

登壇の様子

感情を言葉に置き換え、さらにビジュアライズしていく。この流れは他のブランドをブランディングする際も同じ流れになります。感情というのはそもそも、わかりづらいものです。言葉にして捉えて言語化を行い、視覚化することで、同じ方向を向くことができます。また、今の時代においては制作するだけではなく、自社のブランディングを内、外に対しても発信していく重要性を感じています。

以上がテーマ2「言葉にして捉える」で、私がお話をさせて頂いた内容です。
こちらの記事がご参考になれば幸いです。今回、Designshipに参加し他社さんと一緒に話すことで色んな知見を得ることができ非常に私にとっても勉強になる会でした。
ありがとうございましたー。