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こんにちは。ディレクター・UXデザイナーの首藤です。
先月10月12日(土)、13日(日)で行われましたDesignship2024。
私たちビジュアルコミュニケーションユニット(以降ビジュコミ)はplatinumスポンサーとして参加してきました。
全体の様子はReazon's(レアゾン・ホールディングスオウンドメディア)で取り上げていただく予定なので、
デザイナーズブログではブースやノベルティの制作の裏側をお話できればと思います。
0. はじめに
Designshipに出展するにあたって、今回全体設計をビジュコミVPの山口さんと首藤の2人で担当しました。
6月にキックオフをして、Designshipでブース出展していく上で、意識していたことがあります。
それは
"レアゾン・ホールディングス、そしてビジュコミのことを1人でも多くの人に知ってもらう"
ということです。
レアゾン・ホールディングスは多くの事業を行う事業会社です。
フードデリバリーの「menu」やスマートフォンゲームの「ブルーロック Project: World Champion」「キングダム 頂天」、「佐久間宣行のNOBROCK TV」など、それぞれのサービスでは知られていることもありますが、親会社である「レアゾン・ホールディングス」という名前はなかなか知られていない現状があります。
ソニーやリクルート、GMOなど誰でも知っているような企業が参加される中、まずはブースに来てもらうこと、そしてビジュコミに関心を持ってもらうことに常に意識して設計しました。
その結果、ブースに来てくださった方の中でビジュアルコミュニケーションユニットのデザインって面白い!と思っていただきたいと考えていました。
そして、今回レアゾン・ホールディングスの強みとして持っている「新規事業」というキーワードを覚えてもらえるよう、コンテンツ、登壇内容、ノベルティ全てを新規事業を絡めたもので作成しました。
レアゾン・ホールディングスのブースにいらっしゃった方、登壇を聞いた方は『レアゾン』と『新規事業』というキーワードが印象に残っているのではないでしょうか?
1. コンセプト設計
Designship2024のレアゾンブースのテーマは『カフェ』でした。
このテーマは私たちビジュコミのレアゾン・ホールディングスでの目指す組織像を表しています。
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私たちはホールディングスに所属するデザイン組織です。普段、多くの事業部と関わることが多い部署です。今回のブースは、街角にある小さなカフェをイメージしています。気軽に立ち寄り、コーヒーを飲みながら、マスターと立ち話をして、仕事に向かう。自由に人が集い、自然に交流が生まれる。私たちも、多くの人々が気軽にクリエイティブな会話を楽しみながら、共に何か新しいものを創り出す場を提供したいと考えています。このブースでは、私たちが日々実践している「共に創るクリエイティブ」を感じていただけるような、温かい空間を目指しています。
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私自身、ビジュコミの組織体制は事業会社では珍しいチームであると考えております。今後もレアゾン・ホールディングスの事業を発展させるためのクリエイティブチームでありたい、そのためにはカフェのようにコミュニケーションを活発に行いながら、事業に向き合っていきたいという想いが込められています。
2. ブース設計
Designshipでブースを出す上で、運営より以下の2点が求められていました。
・各社のデザインにまつわる取り組みや特徴を知り、インタラクティブなコミュニケーションを取れること
・「広がりすぎたデザイン」を体験できる場となること
レアゾン、ビジュコミらしさを伝えながら、「広がりすぎたデザイン」をどのようなブースにするか。
そしてできたのが、『Brew your business』です。
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ここでは以下のようなワークショップができます。
【体験の流れ】
①メニューで以下を選択してオリジナルコーヒーをオーダー
・新規事業
・制作物
・デザイントンマナ
・カラー
②レシートを発行
③一言キャッチコピーを記入
④サイトorブースのモニターにて注文したオリジナルコーヒーを受け取る
ここはカフェ・レアゾンなので、コーヒーをオーダーした方にはレシートをお渡ししました。
スマレジに商品登録することで、実際にオーダーしたものがレシートに印字され、お客さんが思い出と一緒に持って帰れるようになりました。
(何故かボスの山口さんがレシートのプリンターを持っていました。笑)

そしてレシートのQRコードから注文番号を入力することでサイト上で自分がオーダーしたオリジナルコーヒーを見ることが出来ます。
事業のイラストやカップのカラーを登録しておき、それをスプレッドシートに入力することで、オリジナルコーヒーがリアルタイムにサイトに表示される仕組みを作りました。
(タイトなスケジュールにも関わらず、作成していただいた戸室さん、田村さん、酒井さん本当にありがとうございました!)
参加者の皆さんが作成したコーヒーは以下のサイトで見ることができます。
この体験のベースになっているのは子供の頃の『将来はお花屋さんになりたい!』といった想いです。
皆さんの子供の頃の夢は何でしたか?
Designshipのテーマ「広がりすぎたデザインを接続する」の通り、私たちデザイナーは子供の頃のように純粋な気持ちで事業を選択し、デザインすることが出来ます。
何をどのようにデザインしたいのか、
拡がりすぎたデザインの中で再度デザイナーの皆さんが自分の気持ちを見直す場になればと思い、企画しました。
実際にブースに来てくださった方とは
「なんでこの事業を選んだのですか?」
「普段はどんなデザインをしているのですか?」
と弊社スタッフと交流の場が出来たことも『カフェ』というテーマに沿ったコンテンツ作りが出来たかと思います。
このワークショップの肝となるリアルタイムでのオリジナルコーヒーの作成は、以下の2つの考えからできたアイデアです。
①ブース以外の場所やイベント後でも、参加者の方のアウトプットが見ることができる。
ワークショップの際に付箋やステッカーで書いて貼り付けるものなどがよく見られますが、個人的には人が多くてゆっくり見ることが出来なかったり、後から他の人が書いたものが見れなかったりと少しもどかしい気持ちがありました。
そこで実際に集まった参加者のアウトプットがいつでもどこからでも見られるような形にしたいなと考えていました。
②ビジュコミの構築チームも一緒に作成したい。
ビジュアルコミュニケーションユニットには構築チームがあり、テクニカルディレクター、コーダー、エンジニアさんがいてWebサイトなどを制作するメンバーが揃っています。
デザインチームに構築のメンバーが数多くいるのはかなり珍しいと考えており、この強みを活かしたコンテンツを作りたいと考えました。
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イラストレーターさん、デザイナーさん、モーションデザイナーさん、構築チーム。
プロフェッショナルな皆さんのおかげでこのワークショップを作ることができました。
スタッフは全員カフェ・レアゾンのエプロンを身につけて参加しました。
エプロンをつけているブースは他になかったので、エプロンをつけているスタッフ=レアゾンのスタッフとわかりやすくする発信することが出来たので良かったです。

エプロンにもビジュコミロゴをシルクスクリーンでプリント
3. ノベルティ作成
今回のDesignshipではレアゾン・ホールディングスで行われている事業に関心を持って欲しいと考えていたため、ビジュコミのイラストレーターのRayさんに各事業のイラストを新規で制作していただきました。

ブースのコースター、ステッカー、zineなどでイラストを使用しており、実際にこのイラストを通してレアゾンの事業を多くの方に知ってもらえたと思います。
Designship2024で作成したノベルティは以下4点です。
・コースター
・デカフェコーヒー
・ステッカー
・ビジュコミzine
中でも特にこだわった「コースター」と「ビジュコミzine『Behind the scene』」です。
コースターは普段お仕事を頑張っているデザイナーの皆さんがほっと一息つけるよう、優しさが感じられるデザインを目指しました。Rayさんのイラストの親しみやすさを活かせるよう、1枚1枚シルクスクリーンで印刷しています。


おかげで大量印刷では出来ないやさしさ溢れるコースターになったのではないでしょうか?
(300枚以上のコースターを刷ってくださった山口さん、冨田さん本当にありがとうございました!)
一緒にお渡ししたレアゾンコーヒーは頑張りすぎているデザイナーさんに優しいデカフェコーヒーになっております。
そして、ビジュコミzine『Behind the scenes』はビジュコミのことを知ってもらえるよう、制作物やメンバーの声を入れながら作成しました。
デザインする上で目指したのはカフェに置いてあるフリーペーパーです。
チラシや資料ではなく、カフェでゆっくり読んでもらえるような冊子を目指して、サイズ感や紙質にこだわって作成しました。

今回のキービジュアルは、雨に打たれながらも力強く空を切り裂き、 前に進むカラスをモチーフにしています。カラスは一般的にはあまり好まれない存在であり、社会から逸脱し、社会の外縁に位置する者です。私たちレアゾン・ホールディングスは、新規事業の立ち上げに挑む企業であり、その道のりは決して平坦ではなく、泥臭く、がむしゃらに挑戦を続けています。世の中に流されることなく、自らの力で新たな道を切り開き、世界一を目指す。その思いをこのデザインに込めました。
実際にブースに置いていると「これもらってもいいですか?」と声をかけられることも多く、そこから会話に発展することもありました。
ビジュコミのことを知ってもらう良い冊子になったと思うので、今後も続けて行きたいと思っております。

4. まとめ
今回レアゾン・ホールディングスのブースには約500人の方にお越しいただきました。
デザインのこと、レアゾンのこと、新規事業のこと。
たくさんの方とお話出来てスタッフ一同とても刺激になる2日間でした。
改めて素敵な機会をくださったDesignship運営の皆様、本当にありがとうございました。
私自身通常の業務よりもかなり自由度高くデザインさせていただき、本当に楽しい3ヶ月間でした。
Designshipの制作に携わってくださった皆様本当にありがとうございました!

Designship2024で作成したノベルティたち
5. 宣伝
今回のDesignshipからビジュコミメンバーの名刺が新しくなりました!
それぞれ自分の希望する色の名刺を持っており、社員によって色が違うので
是非コンプリートしてください!
