0→1を作るのに最も大切なカルチャーとは?
ビジュアルコミュニケーションユニットは、大きく分けると2つの仕事があります。レアゾン・ホールディングスのブランディング、新規事業のブランディング・サービスデザインです。
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新規事業を作る際にはVI(ビジュアルアイデンティティ)の設定が大事になってきます。私たちビジュアルコミュニケーションユニットにとってVIの設定は重要な仕事です。VIとは視覚的に特化した表現であり、ロゴ、カラー、タイポグラフィ、グラフィック、プロダクト、広告などの実際のアウトプットを示します。一貫性を持たせることでブランドの統一感を図ります。VIを作るにはどういったフローがあるのか?
手探りから始まるVIデザイン
新規事業はビジネスを0から作っていきます。誰がターゲットでどこの市場で、どういうアプローチで、どこを目指すのか。全てを0から作っていきます。それはビジュアル面についても同じことが言えます。0→1を作るのは、手探りの中からはじまります。「これだ!!」という正解はなく、いつも霧がかっていところから始まります。今まで多くの新規事業にデザインに関わってきましたが、視界がクリアなことはあまりないように思えます。うっすらと光が見えているような状態です。うっすらと見える光を手がかりに、一つ一つ作り上げていきます。
VIの設定をする際、大きく分けると4段階に分かれます。01: WORKSHOP
ワークショップを行い、とっかかりを探る
02: CONCEPT
コンセプトを策定し、大きい目標を定める
03: VI IDENTITY
コンセプトを策定し、大きい目標を定める
04: BRAND IDENTITY
トンマナを策定し、ブランドの方向性を決めます
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この流れを経ることで、最終的にブランドのトンマナが出来上がっていきます。

コンセプトを決め方向性を絞っていく作業
0→1を作るのに、最も重要なのは粘り強さ
最初からバシッと決めれればベストだとは思いますが、正直、そんなにスマートに進むことはなく、かなりの試行錯誤を繰り返しています。一つ一つ作っては振り返り、アップデートを繰り返していきます。かなり進んだ段階で大きく戻ることもあります。ターゲット設定まで戻ることもあれば、市場調査、企画の段階まで戻ることも。
また、0どころかマイナスまでいき、リリースまで行かないこともあります。効率的とは言いづらい作業であり時間です。0から1を作るにはセンスや技術ももちろん大事ですが、重要なのは粘り強さです。泥臭くやっていく必要ががあります。0→1との間の矢印の中には多くの試行錯誤の時間、進んでは戻るを繰り返し、そして最後に思い切り踏み切る。そう考えると、0⇔1の方が正しいと言えるかもしれませんね。
非常に大変そうという印象はありますが、その分やりがいも大きいと言えます。何もないところからスタートし、どんどん形になっていくというのは、やはり面白い仕事と言えます。形になってユーザーの元まで届き、評価を頂く、充足感があります。
0→1を作るのに最も大切なカルチャーは「粘り強さ」です。新規事業を作ることは、スマートではなく、泥臭く試行錯誤の繰り返しですし、デザインからの大切なアプローチです。ブランドアイデンティティを作る上で重要な一つであり、私たちが大切にしているカルチャーの一つです。